こんなサギには気をつけて

消費者センターが発表している詐欺などについてお知らせしています。

電力の小売全面自由化ー便乗商法にも気をつけて-

2016年4月1日より、電力の小売全面自由化が始まります。


これまで、電力の契約は地域ごとの事業者との契約でしたが、自由化によ り複数の様々な業種や業態の事業者の中から消費者が契約先を選択することが可能となります。


電力について、よく理解して契約するきっかけに、また 便乗したトラブルに遭わないために、電力の小売自由化に関連する相談事例を紹介します。


 ◆相談事例
【事例1】 知らない電力会社から「電気を安くできる」と電話があったが、本当か 
【事例2】 来年4月から電力が自由化される、4割安く供給すると電話があったが、怪しい 
【事例3】 電力自由化前に太陽光発電システムを設置し売電すれば儲(もう)かると電話があった 


◆アドバイス
 1 「料金が必ず安くなる」といった勧誘トークに気をつけ、自分で電力の小 売自由化に関する情報を収集しましょう。また、小売電気事業者は登録制になっています。登録されている事業者か確認し、また自分の居住地域 が当該事業者の供給地域になっているかも確認しましょう。電力の小売自由化の制度や小売電気事業者が登録しているか等についての 問い合わせは経済産業省の専用ダイヤル(0570-028-555)に、小売契約の締 結に当たってのトラブルについての問い合わせは同省の電力取引監視等委員 会の相談窓口(03-3501-5725)に相談できます。 
(注)現在は一般電気事業者との契約ですが、自由化後は小売電気事業者と契約できます。その他に発電事業者、送配電事業者がありますが、 消費者と契約はできません。


 2 「料金が安くなる」と勧誘された際には、どのような条件で安くなるのか、 電力以外の商品やサービス契約とのセット料金や値引きになっていないか、 契約期間が長期なものになっていないか、解約時に違約金が発生しないかなど、よく確認しましょう。 


3 電力の小売自由化に便乗した太陽光発電システムの契約をはじめ、プロパ ンガス、蓄電池等の勧誘が行われています。電力の小売自由化と直接関係の ない契約については、その必要性についてよく考えましょう。 


 怪しい電話があった、契約に際してトラブルになった、不安になったというときは、消費生活センターに相談してください。


市場争奪―電力小売り自由化 (B&Tブックス)
市場争奪―電力小売り自由化 (B&Tブックス)
著者:石黒 正康
出版社:日刊工業新聞社
発売日:2015-02-25
カテゴリー:本
かんたん解説!! 1時間でわかる 電力自由化 入門 (NextPublishing)
かんたん解説!! 1時間でわかる 電力自由化 入門 (NextPublishing)
著者:江田 健二
出版社:good.book
発売日:2015-12-25
カテゴリー:本
電力自由化完全ガイド
電力自由化完全ガイド
著者:西村 陽
出版社:エネルギーフォーラム
発売日:2015-06-30
カテゴリー:本

消費者問題に関する2015年の10大項目

国民生活センターでは、毎年、消費者問題として社会的注目を集めたものや 消費生活相談が多く寄せられたものなどから、その年の「消費者問題に関す る10大項目」を選定し、公表しています。


2015年は、年金情報の大量流出事件やマイナンバー制度の始動に伴い、それ らに便乗した公的機関をかたる不審な電話や詐欺被害が発生しました。


また、大手企業がマンションの基礎部分の杭打ちデータを改ざんしていたこ とが発覚するなどし、消費者の不信感が高まりました。


・公的機関をかたる詐欺的勧誘が依然高水準 高齢者がターゲットに 
ウイルスメールにより大量の年金情報が流出
マイナンバー通知開始 便乗詐欺被害が発生
・分譲マンションの基礎杭データ改ざんが発覚 大手企業への不信感高まる
・決済手段の多様化によりキャッシュレスが進展 プリカ詐欺も発生
・消費者トラブルのグローバル化 体制整備始まる 
・大規模自然災害相次ぐ 被害に便乗した消費者トラブルも 
・子どもの事故 防止へ向けて引き続き取り組みを強化
・変わる制度 新たな制度 消費者ホットラインも「188」へ 
消費者関連法令 次々と見直し 


国民生活センター ホームページ   http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20151217_2.html


マイナンバー実務検定公式テキスト
マイナンバー実務検定公式テキスト
著者:坂東 利国
出版社:日本能率協会マネジメントセンター
カテゴリー:本
新・消費者法これだけは〔第2版〕 (HBB+)
新・消費者法これだけは〔第2版〕 (HBB+)
著者:杉浦 市郎
出版社:法律文化社
カテゴリー:本
超高齢社会の基礎知識 (講談社現代新書)
超高齢社会の基礎知識 (講談社現代新書)
著者:鈴木 隆雄
出版社:講談社
カテゴリー:本

「電子マネーで払え」「お金を宅急便で送れ」と要求されたら警戒を

年末になって、架空請求や不当請求が多発しているようです。
相手はさまざまな口実を設けて、お金をだまし取ろうと企てています。


この時期、悪用されやすい支払方法が電子マネーです。
相手から「コンビニで電子マネーを買って、その番号を連絡するように」と言われたら詐欺を警戒してください。


電子マネーの番号を教えてしまったら、お金を取り戻すことはできません。


もう一つ悪用されやすいのが宅急便です。
「宅急便でお金を送れ。品物名は食品と書いてお金とわからないように出せ」などと言ってきますが、宅急便でお金を送ることはできません。


このように指図してお金を送らせるのは確実に詐欺です。  


相手は「今日中に連絡しないと財産や給料を差し押さえる。」「すぐにお金を払わないと警察に逮捕される。」などと告げて脅しますが、その日に対応しないために差し押さえや逮捕などが即時実行されることはありません。


無視することが最大の防御です。


電子マネーがわかる (日経文庫)
電子マネーがわかる (日経文庫)
著者:岡田 仁志
出版社:日本経済新聞出版社
カテゴリー:本
わるいやつら (集英社新書)
わるいやつら (集英社新書)
著者:宇都宮健児
出版社:集英社
発売日:2014-02-07
カテゴリー:Kindle本
架空請求 その時どうする?
架空請求 その時どうする?
著者:横山 哲夫
出版社:日本経済新聞社
カテゴリー:本